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但馬空港のATR機コウノトリ号(但馬空港推進協議会提供)

但馬空港とATR機コウノトリ号(但馬空港推進協議会提供)

 豊岡市にあるコウノトリ但馬空港は、但馬地域の高速交通の空白状態を1日も早く解消し、交通の利便性を高めるコミューター空港として、1994年(平成6)5月18日に開港した。日本エアコミューター(株)(JAC)が大阪(伊丹いたみ)空港との間を最短35分、朝夕2便運航し、東京(羽田はねだ)空港へは大阪(伊丹)空港乗り継ぎで最短2時間で結んでいる。
 2018年(平成30)5月6日に、但馬の空を24年間飛び続けたSAAB340B型機が退役し、翌7日には新型機ATR42-600が就航した。座席数が従来の36席から48席と増え、快適性も向上した。同年10月6日には但馬を象徴する「コウノトリ」を機体にデザインした但馬オリジナルATR機「コウノトリ号」が就航し、JACが運航する路線を飛び回り、但馬地域のPRに貢献している。また、同年5月には開港からの搭乗者数が60万人を突破し、搭乗者数も順調に増加している。
 ATR機の就航を契機に、開港以来の悲願である東京直行便の実現へ向けて、但馬空港推進協議会をはじめ県や地元市町、各種団体等が連携し、首都圏での知名度向上及び利用促進に向けたPRを活発に行っている。
 また、各市町では、但馬に在住・在勤者はもちろん、但馬出身者とその家族の里帰り利用を対象とした、運賃助成制度も設けられている。