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村岡の海底面流痕(2020協会撮影)

村岡の海底面流痕(2020協会撮影)

 湯舟川ゆふねがわの支流・昆陽川こんようがわの流域、標高240mの現在の地点に露出している。
 「流痕」とは、砂やれきなどがまじった海底面の水が、海底で土石流となって流れる時、その流れの方向に沿ってできた液状の凸凹でこぼこのことをいう。
 約1400万~1600万年前の浅い海底面に堆積した砂岩泥岩層がみられ、その当時の海底につくられた見事な「流痕」が残っている。「流痕」は、泥質岩にのる砂質岩層の底面にできたもので、幅3.2m、長さ16mの範囲にわたり、川の侵食によって、下にある泥質岩がえぐりとられてできた洞窟の天井に現れている。
 約1500万年前の海底面の土砂を含んだ海水が流れた跡を示しており、全国的にも非常に珍しい。また、当時の村岡地域の状況を知る上で、学術的な価値も高い。

所在地 香美町村岡区村岡
文化財指定 県指定天然記念物
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