カテゴリー: # 伝統芸能 # 民俗芸能 # 朝来市 # 山東エリア 

 山東町に伝わる数少ない奇祭のひとつ。口碑伝承のみでいつごろから始まったかは不明であるが、一説には1200年近くにおよび伝統があるともいわれている。1821年(文政4)の文献資料に圓圓和についての記述が残っている。  かつて村内で、子どものけんかが発端で双方の母親の口論へ発展。怒りをぶつけあい、とうとう包丁を持ち出し切り合った挙句、命を落としてしまった。この2人を大明神としてお祭りし、子どもたちの元気な姿をみせて、みんなで仲良く暮らすことを誓いましょうという趣旨の祭りである。  現在も、村の男の子が「えんえんわー」と声を張り上げながら、村中を回り、生米を潰したものを2つの祠にお供えする。  その後、男の子たちは村の女の子の顔に生米の汁を塗りたくるために追い掛け回し、おいかけっこが始まる。なぜ女の子を追い回すのかは不明であるが、子どもたちの元気で仲のよい姿をみせるためではないかといわれている。  2022年(令和4)、兵庫県で最初の登録無形民俗文化財に選ばれた。

所在地 朝来市山東町三保
文化財指定 県登録文化財
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