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居組麒麟獅子舞(2019ふるさと特派員撮影)

【麒麟獅子舞】(再掲)
 麒麟獅子舞の起源については定かではないが、江戸時代の初期、鳥取県鳥取市の因幡東照宮いなばとうしょうぐう(現鳥取東照宮)で奉納芸能として、日光東照宮を象徴する麒麟を頭にした麒麟獅子舞を舞ったのが始まりとされている。いつの頃からか、鳥取に広まった麒麟獅子舞が但馬にも伝えられたのではないかといわれているが、それを示す資料は残っていない。現在の保存分布は、鳥取県東部地域から新温泉町、香美町のみで、本州の他の地域ではみることができない。
 麒麟獅子舞の麒麟は空想上の動物で、大きな口と鼻の穴、目の上に太いまゆ、立った耳、そして金色の一本角とユーモラスな表情をしている。背の中央に黒のビロードを縫い合わせた真赤な胴幕を着用し、お囃子のリズムに合わせて舞い踊る。それぞれに舞い方、囃子のリズムなどが微妙に異なり、特に二頭舞(雌雄の舞)が行われているのは、但馬では浜坂宇都野うつの神社諸寄もろよせ為世永いよなが神社の2カ所だけ。子どもの頭を獅子頭に噛んでもらうと、健康に育つといわれている。

所在地 新温泉町居組 大歳神社
文化財指定 国指定重要無形民俗文化財/日本遺産構成文化財
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備考 10月9日