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法花寺万歳(2018ふるさと特派員撮影)

 「万歳まんざい」とは、正月に家々の座敷や門前で祝いを述べる祝福芸のこと。今日の漫才の起源といわれる。法花寺の万歳は江戸時代後期、京都に出奉公していた村民が習い覚えて、帰郷後、農閑期に門付けしたとされる。第二次世界大戦中に中断したが、1949年(昭和24)に復活した。兵庫県下に唯一残る万歳である。
 役者は烏帽子えぼし素襖すおうを着て扇子を持った「太夫たゆう」と、大黒頭巾に裁着袴たっつけばかまを履き鼓を持つ「才若さいわか」、それに三味線弾きが加わる。2人の役者が巧みな掛けあいをみせた後、くだけた余興を演じる。

所在地 豊岡市法花寺
文化財指定 県指定無形民俗文化財
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