カテゴリー: # 伝統芸能 # 祭礼・儀式 # 豊岡市 # 豊岡エリア
おたうえさい
雷神社の御田植祭り(豊岡市提供)
雷神社御田植祭(2020協会撮影)
田植えが始まる前に、その年の豊作を祈願する祭り。豊岡市の佐野さの・上佐野かみさの・納屋なやの3地区の氏神として鎮座する雷いかずち神社で、毎年奉納される。 まず、氏子が神前の「イズミザクラ」の枝を授かり、円陣をつくる。続いて、烏帽子えぼし、白装束の牛使い役が、輪の中で田すきを持って土をならすしぐさをした後、全員で唄を歌いながら枝を投げ込む。 そして、大・中・小の水田3カ所で同じ動作を繰り返して、豊作祈願は終了する。枝を投げるのは、田に苗を投げ入れるしぐさを表し、葉を摘み取った枝を各自が持ち帰って自分の田のあぜに立て、豊作祈願のお守りとする。 「イズミザクラ」が使われるのは、ちょうどその時期に青々と茂って、苗によく似ているからである。 「とんとんとんぎす おんのが咲いて おんぼはとるな…」という祭りで唄われる祝詞のりとの一節には、野花を大切にすれば三つ葉が咲いて四つ葉になり、若葉がすくすくと育って豊かな大地になるという意味が込められている。
田植えが始まる前に、その年の豊作を祈願する祭り。豊岡市の佐野・上佐野・納屋の3地区の氏神として鎮座する雷神社で、毎年奉納される。
まず、氏子が神前の「イズミザクラ」の枝を授かり、円陣をつくる。続いて、烏帽子、白装束の牛使い役が、輪の中で田すきを持って土をならすしぐさをした後、全員で唄を歌いながら枝を投げ込む。
そして、大・中・小の水田3カ所で同じ動作を繰り返して、豊作祈願は終了する。枝を投げるのは、田に苗を投げ入れるしぐさを表し、葉を摘み取った枝を各自が持ち帰って自分の田のあぜに立て、豊作祈願のお守りとする。
「イズミザクラ」が使われるのは、ちょうどその時期に青々と茂って、苗によく似ているからである。
「とんとんとんぎす おんのが咲いて おんぼはとるな…」という祭りで唄われる祝詞の一節には、野花を大切にすれば三つ葉が咲いて四つ葉になり、若葉がすくすくと育って豊かな大地になるという意味が込められている。