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コウノトリ育む農法

 但馬地域は、コシヒカリの生産が盛んで、米づくりに適した土壌や豊富な水資源に加え、中山間地域においては昼夜の温度差が大きいことなどから、高品質で味のよい米の産地として高い評価を受けている。
 沖積平地や段丘地、山腹に棚田が広がり、700〜800mの高地に至るまで、わずかな水があれば水田が開かれている。しかし、山岳急峻な地形のため、水田面積は総面積のわずか6%弱。近年では水田の効率利用を進めるほ場整備や農道の整備が行われ、効率的、省力的で大面積を栽培する農家も増えてきた。また、倒伏しやすいコシヒカリも技術の改善により、倒伏が少なくなり、病害虫防除対策などの技術の進歩により、収穫量も増加、安定して、美味しいコシヒカリが生産されている。
 ほかにも、冷涼な気候条件を活かした大根、キャベツ、ホウレン草などの高原野菜や茶栽培(朝来みどり)、山の斜面を活用した二十世紀梨は、国内の青梨産地として知られている。
 歴史のあるブロイラーやトマト・イチゴなどの施設園芸、グラウンドカバープランツ、鉢花・花壇用苗、ブドウ、岩津ねぎ、ワサビなど、平坦地から高原までを活用した特産物は多様で、食の豊かさがうかがえる。さらに、転作田を利用したピーマン、黒大豆、そばなどが振興され、産地として定着している。

所在地 但馬全体
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