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たじまとうじ
但馬では、特に雪深い地方の人たちが冬季の働き場所を求め、出稼ぎとして、全国各地に酒づくりに出かけた。杜氏とは酒づくりの最高責任者のこと。酒づくりは杜氏・蔵人くらびとのグループが、新米の刈り入れの終わる10月頃から翌年の春まで、約6〜7カ月の間、家を離れ、酒造会社の蔵元に泊まり込んで行われる。蔵によって人数は異なるが、数人から20人程度の蔵人がチームをつくり、杜氏の指導のもとで酒づくりの作業を行う。「一蔵一杜氏」といわれるように、杜氏の数だけ酒の種類があるといわれている。 1989年(平成元)の記録では、全国の杜氏は2,040人、但馬の杜氏は240人で全体の1割強を占め、近畿を中心に中国・四国・北陸などで活躍していた。しかし、その数は現在約9分の1に減少し、高齢化も進んでいる。 また、冬季の出稼ぎシステムも時代にそぐわなくなってきており、さらに最近は酒づくりも機械化されている。だからこそ、手づくりの味の魅力は依然として重宝され、貴重な人材となっている。
但馬では、特に雪深い地方の人たちが冬季の働き場所を求め、出稼ぎとして、全国各地に酒づくりに出かけた。杜氏とは酒づくりの最高責任者のこと。酒づくりは杜氏・蔵人のグループが、新米の刈り入れの終わる10月頃から翌年の春まで、約6〜7カ月の間、家を離れ、酒造会社の蔵元に泊まり込んで行われる。蔵によって人数は異なるが、数人から20人程度の蔵人がチームをつくり、杜氏の指導のもとで酒づくりの作業を行う。「一蔵一杜氏」といわれるように、杜氏の数だけ酒の種類があるといわれている。
1989年(平成元)の記録では、全国の杜氏は2,040人、但馬の杜氏は240人で全体の1割強を占め、近畿を中心に中国・四国・北陸などで活躍していた。しかし、その数は現在約9分の1に減少し、高齢化も進んでいる。
また、冬季の出稼ぎシステムも時代にそぐわなくなってきており、さらに最近は酒づくりも機械化されている。だからこそ、手づくりの味の魅力は依然として重宝され、貴重な人材となっている。