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箕谷古墳群(養父市提供)

箕谷3号墳(養父市提供)

箕谷2号墳(養父市提供)

箕谷2号墳石室内(養父市提供)

箕谷2号墳出土戊辰年銘大刀(養父市提供)

 2号墳から5号墳まで4基の古墳がある面積7,000㎡が国指定史跡。1983年(昭和58)の発掘調査によって発見された銘文入りの「戊辰年銘大刀ぼしんねんめいたち」は、兵庫県で最も古い文字資料であり、箕谷2号墳から出土した103点の遺物は国の重要文化財に指定され、1・3・4号墳から出土した遺物は養父市の文化財に指定されている。
 箕谷古墳群から出土した土器から年代を推定すると、630〜650年代につくられた古墳群で、推古天皇や聖徳太子の時代に活躍した人物を埋葬した古墳だと言う。この当時、但馬を支配した国造くにのみやつこの古墳と考えられるのは、南東約4kmにある養父市の大薮おおやぶ古墳群で、位置関係から箕谷古墳群の埋葬者も但馬支配に貢献した一族と考えられている。
 現在、築造当時の姿が復元され、公園として整備されている。中でも、2号墳は天井石を一枚取って強化ガラス製の天窓を設け、そこからの光で石室の内部がよくみえるように工夫されている。天窓を使った古墳の整備は、全国でも初めての試み。
 2号墳出土の銘文入り大刀は兵庫県下で唯一のものであり、但馬地域が大和朝廷から特別に重視された証拠と考えられている。
 石室の床には小石を敷き、その中央に人を型取った板を設置。人型の周りには、2号墳から出土した「戊辰年銘大刀」や鉄刀、矢、土器など約35点の復元品が置かれ、埋葬当時の様子が再現されている。

所在地 養父市八鹿町小山
文化財指定 国指定史跡/国指定重要文化財 出土品(考古資料)
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備考 7世紀前半