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そうおうぶじ
相応峰寺(2020ふるさと特派員撮影)
相応峰寺圓通堂(2020ふるさと特派員撮影)
737年(天平9)、行基ぎょうきによって開かれたと伝わる天台宗の寺院。当初、九品山極楽寺くほんざんごくらくじと称されていたが、859年(貞観元)に観音山相応峰寺と改称されたと伝わる。浜坂湾に突き出た観音山の山頂に位置する圓通殿(本堂)には、平安時代前期の造立とされる本尊の「十一面観音立像」が安置されている。人間的で量感があり写実的。2mを越す大像で、但馬には珍しい檀像だんぞう派はの作品である。檀像派は鋭利な彫りが特徴で、下半身の衣え文もんには繊細な彫りが施されている。永年にわたるお香の煙で黒く光る姿が印象的で、榧かやの一木造。秘仏とされ、ご開帳は4月18日の春の例祭のみである。 また、「絹本著色両界曼荼羅図けんぽんちゃくしょくりょうかいまんだらず」は、因幡いなば(鳥取県)の白豪寺びゃくごうじから室町時代に譲り受けたもので、鎌倉時代の巨勢金崗こせのかなおかの作と伝えられている。
737年(天平9)、行基によって開かれたと伝わる天台宗の寺院。当初、九品山極楽寺と称されていたが、859年(貞観元)に観音山相応峰寺と改称されたと伝わる。浜坂湾に突き出た観音山の山頂に位置する圓通殿(本堂)には、平安時代前期の造立とされる本尊の「十一面観音立像」が安置されている。人間的で量感があり写実的。2mを越す大像で、但馬には珍しい檀像派の作品である。檀像派は鋭利な彫りが特徴で、下半身の衣文には繊細な彫りが施されている。永年にわたるお香の煙で黒く光る姿が印象的で、榧の一木造。秘仏とされ、ご開帳は4月18日の春の例祭のみである。
また、「絹本著色両界曼荼羅図」は、因幡(鳥取県)の白豪寺から室町時代に譲り受けたもので、鎌倉時代の巨勢金崗の作と伝えられている。