カテゴリー: # 古墳・遺跡 # 古墳 # 朝来市 # 和田山エリア
ちゃすりやまこふん
茶すり山古墳(2011ふるさと特派員撮影)
三角板革綴衝角付冑(朝来市提供)
和田山町と山東町をつなぐ街道を見下ろす尾根の先端に築造された、近畿地方最大級の円墳。2002年(平成13)~2003年(平成14)の発掘調査で、直径約90mの規模を有することが判明した。墳頂には埋葬施設が2基設けられ、それを取り囲むように埴輪列が巡らされている。墳丘には平坦面が2段あり、上段の平坦面に埴輪列が立て並べられ、墳丘斜面には葺石ふきいしが施されていたことがわかっている。 2基の埋葬施設について、第1主体部は長さ約8.7m、幅約1mの箱形木棺で、4つに区切られた内部からは鏡3面をはじめ、甲冑類、刀剣類、鉄鏃てつぞく、農工具類、玉類、革盾かわたて、竪櫛たてぐしなど大量の鉄製品を中心とした副葬品が埋納された当時のまま出土した。さらに、第1主体部の上には家形埴輪が置かれていた。また、第2主体部は長さ約5m、幅約0.6mの箱形木棺で、3つに仕切られた内部から銅鏡、鉄刀、玉類、鉄鏃、農工具類、竪櫛などが出土している。 つくられた時期は5世紀前半と考えられ、出土した遺物の特色として大量の武器類、畿内中心部にのみみられる襟付短甲えりつきたんこうや、限られた古墳でしかみられない柄付手斧えつきちょうなや蛇行剣だこうけんなどがあり、畿内政権と強いつながりを持つ人物が埋葬されていたと想定される。
和田山町と山東町をつなぐ街道を見下ろす尾根の先端に築造された、近畿地方最大級の円墳。2002年(平成13)~2003年(平成14)の発掘調査で、直径約90mの規模を有することが判明した。墳頂には埋葬施設が2基設けられ、それを取り囲むように埴輪列が巡らされている。墳丘には平坦面が2段あり、上段の平坦面に埴輪列が立て並べられ、墳丘斜面には葺石が施されていたことがわかっている。
2基の埋葬施設について、第1主体部は長さ約8.7m、幅約1mの箱形木棺で、4つに区切られた内部からは鏡3面をはじめ、甲冑類、刀剣類、鉄鏃、農工具類、玉類、革盾、竪櫛など大量の鉄製品を中心とした副葬品が埋納された当時のまま出土した。さらに、第1主体部の上には家形埴輪が置かれていた。また、第2主体部は長さ約5m、幅約0.6mの箱形木棺で、3つに仕切られた内部から銅鏡、鉄刀、玉類、鉄鏃、農工具類、竪櫛などが出土している。
つくられた時期は5世紀前半と考えられ、出土した遺物の特色として大量の武器類、畿内中心部にのみみられる襟付短甲や、限られた古墳でしかみられない柄付手斧や蛇行剣などがあり、畿内政権と強いつながりを持つ人物が埋葬されていたと想定される。