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茶すり山古墳(2011ふるさと特派員撮影)

三角板革綴衝角付冑(朝来市提供)

 1992年(平成4)の調査で埴輪片が出土し、茶すり山の標高約144mの尾根の先端部分が中世の山城跡と重複した古墳であることが判明した。2002年(平成14)に発掘調査が終了し、その結果、茶すり山古墳は直径約90mで近畿地方最大の円墳であることがわかった。墳頂には東西約35m、南北約30mの楕円形の平坦面があり、そのやや内側には、円筒埴輪や朝顔形埴輪が巡り、北側段築平坦面にも埴輪が列状に並べられていた。
 また、斜面には葺石ふきいしが見られたが、多くは流出している。第1主体部は東西約13.6m、南北約10.1mもある巨大なもので、大小の家形埴輪などが出土した。腐朽した木棺内からは銅鏡3面を始め、甲冑類、多量の刀剣類・鉄鏃てつぞく、盾、玉類、鉄製工具類や刀剣の装飾具の漆膜うるしまくなど、多量の副葬品が埋納された当時の配置のまま密集して出土した。
 第2主体部は長さ7.5m、幅3.7mの墓壙ぼこうの中央に、長さ約5m、幅約60cmの箱形木棺が納められており、棺内は3つに仕切られ、中央の遺体埋葬部分からは鏡、玉類、櫛、鉄刀が出土した。その両側からは、鉄製工具類と鉄鏃がまとまって出土している。これら出土した副葬品の数は合計で1,750点にのぼる。2013年(平成25)に、出土した青銅鏡や鉄製の甲冑、武器など664点が国の重要文化財に指定された。
 茶すり山古墳の特徴は、棺の中に大量の鉄製品を副葬すると言うこと。それらの中には、襟付短甲えりつきたんこう鉄柄付手斧てつえつきちょうな蛇行剣だこうけんといった畿内限定や畿内周辺に出土が集中する、全国的にも珍しい遺物もあった。

所在地 朝来市和田山町筒江
文化財指定 国指定史跡/国指定文化財 出土品(考古資料)
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備考 5世紀前半
(見学可能施設)
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センター古代あさご館
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