カテゴリー: # 近代化遺産 # 近代化遺産(その他) # 豊岡市 # 出石エリア 

出石永楽館(但馬県民局提供)

 1901年(明治34)建設、都市劇場建築の芝居小屋。明治後期から昭和初期にかけて、但馬の大衆文化の中心として栄えた。独特の赤茶色の土壁と大きな切妻壁、14間半(約26m)の長い壁面、そして太鼓楼が印象的。老朽化が進むものの、内部・外部ともに建設当時の様子が比較的よく残る。廻り舞台、奈落、花道といった貴重な劇場機構など、明治期の芝居小屋としては近畿地方に現存する唯一のものである。近代日本の芝居小屋として、今も残る舞台衣裳や上演記録とともに歴史的価値は高い。
 2006年(平成18)より、大正期の姿へと忠実に再現する復原工事が進められ、2008年(平成20)7月に完了。同年8月には、こけら落とし大歌舞伎が開かれた。現在は一般公開し、各種公演の開催も行われている。

所在地 豊岡市出石町柳
文化財指定 県指定重要文化財(建造物)
問い合わせ 出石永楽館 TEL0796-52-5300
関連サイト https://eirakukan.com/
備考