氷ノ山
ひょうのせん
別宮の棚田と氷ノ山(2020ふるさと特派員撮影)
別宮の逆さ氷ノ山(2015ふるさと特派員撮影)
福定駐車場から見た氷ノ山 (2019ふるさと特派員撮影)
氷ノ山山頂の新三角点(2019ふるさと特派員撮影)
氷ノ山の霧氷(2019ふるさと特派員撮影)
所在地 | 養父市大屋町・旧関宮町 |
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文化財指定 | 日本遺産構成文化財 |
問い合わせ | (紅葉情報) 氷ノ山鉢伏観光協会 TEL079-667-3113 |
関連サイト | http://hyounosenhatibuse.com/ |
備考 |
標高1,510m。中国山地では大山(1,709m)に次いで高い山で、兵庫県下一の高さを誇る「兵庫の屋根」である。すぐ北の鳥取県境にある扇ノ山とともに、約300万年前の火山噴火によって形成されたと考えられるが、その後の風化、侵食作用によって、当時の火山地形はあまり残していない。国の天然記念物イヌワシの生息地としても知られ、ブナの原生林や高地性湿原の古生沼など学術的に貴重な自然が残されている。
標高1,000m以上は比較的ゆるやかな傾斜が続き、ブナ林とチシマザサが生い茂る。山頂は高木の生育が不可能なため、低木層のみからなる切頭群落となっている。古生沼に自生する湿性植物には、氷河期末期以降の遺存植物が含まれている。自然林を形成するアシウスギは、樹齢を重ねていることから古千本、千本杉の名で呼ばれ、その付近一帯は県の天然記念物に指定されている。
古くから信仰の山として知られ、山麓の人々に豊かな林産物を供給し、保安林や水源涵養林としての役割を果たしてきた山である。氷ノ山・後山・那岐山国定公園に属する。
※保安林とは、森林法に基づき、一定の公益目的のために農林水産大臣が指定する森林。
※水源涵養林とは、降水を土壌に浸透・保水させ、時間をかけて河川へ水を供給する機能を持つ森林のこと。