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轟の太鼓踊り(2019年8月14日撮影・豊岡市提供)

 「轟の太鼓踊り」の特徴は、その素朴さにあると言われている。但馬に残る「ざんざか・ざんざこ踊り」といった風流ふりゅう太鼓踊りと同じ系統に属しているが、「ざんざか・ざんざこ踊り」は衣裳や踊りに工夫を凝らすのに対し、「太鼓踊り」には派手さはなく、衣裳も白浴衣のみである。
 また、「ざんざか・ざんざこ踊り」が神社に奉納されるが、「太鼓踊り」は蓮華寺れんげじで行われる盆の施餓鬼せがき供養の仏事として踊られるといった違いがある。
 その成立や由来については謎が多いが、締太鼓に江戸時代後期の年号が記されていることから、この頃から踊られていたことは間違いない。
 踊りは、足を小さく前後と左右に動かしながら、腰につけた締太鼓を打ち鳴らす。1959年(昭和34)頃を最後に一時途絶えたが、1992年(平成4)、約30年ぶりに地元有志によって復活した。
 最近では盆だけでなく、10月下旬に開催される「蓮華寺紅葉まつり」でも見ることができる。

所在地 豊岡市竹野町轟 蓮華寺
文化財指定 県指定無形民俗文化財
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備考 8月14日