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養父のネッテイ相撲(2010ふるさと特派員撮影)

養父のネッテイ相撲(2010ふるさと特派員撮影)

 秋祭りに行われる古式相撲で、毎年10月の体育の日に摂社である田和神社の祭礼も兼ねて行われている。当日は、養父神社から神主を迎えて五穀豊穣の感謝と祈願の祭礼が行われた後、まず田和神社の「笹おどり」が奉納され、次いで水谷神社へ「ネッテイ相撲」が奉納される。この相撲に関する記録はほとんど残っておらず、朝廷の節会せちえ相撲の名残だろうと言われている。
 「ネッテイ」と言う名の由来は、当地で何度も繰り返すことを「練って、練って」といい、相撲の所作のひとつである何回も足踏みを繰り返すところ(練相撲)から呼ばれるようになったと言われている。
 まず、青色地の裃を着た舞い手2人が登場。宮司から木太刀を受け取り、一連の所作を行った後、相撲奉納が行われる。上半身裸になり、「ヨイ、ヨイ、ヨイ」と声を掛けながら四股しこを踏む姿が特徴。800余年も前に途絶えてしまった朝廷儀式の面影が、現在でもいきいきと存在する貴重な民俗芸能である。

所在地 養父市奥米地 水谷神社
文化財指定 国選択無形民俗文化財/県指定無形民俗文化財
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備考 10月体育の日