教育者　東井 義雄

　村を育てる教育を実践した情熱の教育者。豊岡市但東町佐々木ささきの「東光寺」の長男として生まれた。貧しい暮らしの中でも、奨学金を得て姫路師範学校へ通う。卒業後は豊岡尋常じんじょう高等小学校へ着任。終戦後、教育制度が大きく変わり、人々が暗中模索する中、義雄は小学校教師として、1957年（昭和32）に「村を育てる学力」と言う実践記録を出版。全国的に大きな反響を呼んだ。広島大学ペスタロッチー賞、神戸新聞社平和文化賞、小砂丘ささおか忠義賞、文部省教育功労賞受賞などの栄誉に輝いている。但東市民センター内にある東井義雄記念館には、著書を始め、3,850冊にのぼる蔵書が納められている。