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旧栃尾家住宅(養父市立木彫展示館)

 旧栃尾家住宅は、明治時代中期に建てられた診療所及び住宅である。屋根は切妻造で、下屋が寄棟造になっている。土塗り壁の外壁で、1階は簓子ささらこ下見腰板張りとなっている。部分的に増築されているが、外観は当初の姿を尊重して改修された。現在は、養父市立木彫もくちょう展示館として再生されている。養父市が主催する全国公募展『木彫フォークアート・おおや』の入賞作品の常設展示と、木彫などの創作活動ができるようになっている。この旧栃尾家住宅のある養父市大屋町大杉地区は、3階建て養蚕ようさん農家住宅がまとまってよく残り、但馬の代表する山村・養蚕集落の姿を伝えている。中でも旧栃尾家住宅は、診療所という当時の生活文化を現代に引き継ぐものであり、2011年(平成23)には県景観形成重要建造物にも指定された。後に3階建て養蚕農家住宅の「正垣家住宅」と「三方家住宅」も指定された。

所在地 養父市大屋町大杉
文化財指定 兵庫県景観条例景観形成重要建造物等
問い合わせ (見学可能施設) 木彫展示館 TEL079-663-8070
関連サイト https://www.city.yabu.hyogo.jp/soshiki/shiminseikatsu/oya/1_2/2512.html
備考