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温泉寺(2012ふるさと特派員撮影)

 大師山中腹に位置し、高野山真言宗の別格本山。縁起によれば、城崎温泉を開いた道智どうち上人しょうにんにより創建され、738年(天平10)、聖武しょうむ天皇から末代山温泉寺の勅号を賜ったとされる。城崎温泉の歴史を伝える宝物を数多く所蔵。本堂は、桁行5間、梁5間、一重、入母屋造の銅板茸きで、建立年代は1387年(至徳4)と但馬でも古い仏殿である。和様わよう天竺様てんじくよう唐様からようの折衷様式に特色があり、中でも天竺様の色彩が濃厚である。江戸期に2度の修復を受け、1968年(昭和43)〜1970年(昭和45)の解体修理により、創建当初の様式に復元された。
 本尊の「十一面観音立像」は檜の一木造。素地仕上げで、体には荒々しいノミ跡が残り、素朴さと力強さを持った像である。その他にも「千手観音立像」「釈迦十六善神像」「石造宝篋印塔ほうきょういんとう」などの貴重な文化財が安置されている。
 また、本堂の東側には「城崎美術館」があり、同寺の所蔵品を多数展示している。

所在地 豊岡市城崎町湯島
文化財指定 国指定重要文化財 本堂・宝篋印塔(建造物)・絹本著色十六善神像(絵画)・木造十一面観音立像・木造千手観音立像(彫刻)/県指定文化財 木造四天王立像・木造金剛力士立像(彫刻)
問い合わせ (見学可能施設) 城崎美術館 TEL0796-32-2851
関連サイト http://www.kinosaki-onsenji.jp/
備考