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楞厳寺(2020協会撮影)

楞厳寺(2020協会撮影)

 1360年(延文5)、南溟なんめい禅師が建立した名刹。禅師の入滅後、但馬守護・山名時熈やまなときひろが足利幕府の命により、多くの荘園を寄進して寺院の興隆に力を尽くした。その後も、代々足利将軍家や但馬守護山名やまなの熱心な庇護ひごのもと、隆盛を極めた。当時は本殿を完備し、塔頭末寺30余カ寺に及んだという。但馬・因幡いなばに関係する貴重な古文書を多数所蔵。南北朝時代では「そう国師書状」「服部庄重書案はっとりのしょうじゅうしょあん」「香住朝綱寄進状」、室町時代では「山名時熈寄進状」「同画像」「山名持豊安堵状」などが残る。

所在地 新温泉町田井
文化財指定 県指定文化財(絵画)絹本著色南溟禅師像・絹本著色夢窓国師像・絹本著色佛国国師像・絹本著色山名時熈像 (書跡)楞厳寺文書・夢窓国師書状・服部庄重書案・仏説観無量寿経・仏説・阿弥陀経 (典籍)妙法蓮華経
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