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いぬわし
イヌワシ(2015たじまのしぜんより)
イヌワシ(NPO法人コウノトリ市民研究所撮影)
風に乗り、大空を悠々と飛翔する空の王者イヌワシ。両翼を広げると、2mもある。国内に生息する猛禽もうきん類で最大。空高く舞い上がり、獲物をみつけると翼をすぼめて猛烈な勢いで急降下、すばやく獲物を捕らえる。山岳地帯の険しい断崖の岩棚や高木の上で、小枝を積んだ大きな巣をつくり、ノウサギ、ヤマドリなどを主食にくらす鳥である。 但馬では、氷ノ山ひょうのせん山系・扇ノ山おうぎのせん山系や段ヶ峰などに生息している。山の食物連鎖の頂点に位置するが、絶滅の危機に瀕している鳥でもある。その原因のひとつには、スギ、ヒノキなど植林地の拡大で、草原の面積が激減し、主食のノウサギなどが減り、慢性的エサ不足で体力が衰弱。毎年連続でヒナを育てることができなくなったことがあげられる。 また、決まった狩り場を持つ習性があり、警戒心の非常に強いイヌワシにとって、林道の建設などもエサの捕獲に影響を与えているといわれる。彼らの狩り場や営巣地が、人間や車が侵入することによりおびやかされている。 コウノトリの二の舞にならぬよう、イヌワシを守るための地道な保護活動や環境保全・自然再生の取り組みが続けられている。
風に乗り、大空を悠々と飛翔する空の王者イヌワシ。両翼を広げると、2mもある。国内に生息する猛禽類で最大。空高く舞い上がり、獲物をみつけると翼をすぼめて猛烈な勢いで急降下、すばやく獲物を捕らえる。山岳地帯の険しい断崖の岩棚や高木の上で、小枝を積んだ大きな巣をつくり、ノウサギ、ヤマドリなどを主食にくらす鳥である。
但馬では、氷ノ山山系・扇ノ山山系や段ヶ峰などに生息している。山の食物連鎖の頂点に位置するが、絶滅の危機に瀕している鳥でもある。その原因のひとつには、スギ、ヒノキなど植林地の拡大で、草原の面積が激減し、主食のノウサギなどが減り、慢性的エサ不足で体力が衰弱。毎年連続でヒナを育てることができなくなったことがあげられる。
また、決まった狩り場を持つ習性があり、警戒心の非常に強いイヌワシにとって、林道の建設などもエサの捕獲に影響を与えているといわれる。彼らの狩り場や営巣地が、人間や車が侵入することによりおびやかされている。
コウノトリの二の舞にならぬよう、イヌワシを守るための地道な保護活動や環境保全・自然再生の取り組みが続けられている。