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出石皿そば

 出石城跡、家老屋敷など歴史の面影をあちこちに残す豊岡市出石町。中でも「出石そば」は、江戸時代、5万8千石の城下町として栄えた城下町・出石の名物となっている。
 江戸時代中期の1706年(宝永3)に、信州上田藩から仙石氏がお国替えとなった際に、そば職人を連れてきたことが始まりとされている。その後、白磁の出石焼の小皿に盛り付ける、現在の割り子皿そばの形態が確立された。1人前を5皿とし、そこから皿を追加していく。箸を立てた高さまで皿を積み重ねると、そば食いとされる。
 出石焼の徳利に入った関西風のそばつゆに、ネギやワサビ、とろろなどお好みの薬味を入れていただく。玉子は鶏卵を丸々1個つゆに溶いて食べるのが特徴である。
 挽きたて、打ちたて、ゆがきたての三たての伝統製法を守り、町内には約40軒ものそば屋が軒を連ね、関西屈指のそば処としてにぎわっている。
 2018年(平成30)には、豊岡市出石町内で生産される「出石そば」が、「地域ブランド」として特許庁の地域団体商標に登録され、約300年の歴史とブランドを守り続けている。

所在地 豊岡市出石町
文化財指定
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関連サイト https://www.izushi.co.jp/
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