カテゴリー: # 自然 # 植物 # 豊岡市
まるやまがわかりゅういきとひのそじまのしつげんせいしょくぶつ
ひのそ島(2009たじまのしぜんより)
母なる川と呼ばれる円山川まるやまがわは、豊岡市内で川幅を広げ海面差がほとんどない緩やかな流れとなる。堀川橋から河口までには一日市島や、かつては水田も耕作されていた「ひのそ島」などの中州が発達し、また河川敷の随所に湿地がみられる。「湿原性の植物」として、オオバマルバノホロシ、サデクサ、ホソバイヌタデ、ヤナギヌカボの他、ミズアオイ、ミズワラビ、ミクリ、タコノアシなどの絶滅危惧植物が集中して生育している近畿有数の地域であるといわれる。 発達した広大なヨシ原は渡り鳥の休息地としても注目され、標識調査の結果、日本のオオジュリンの重要な渡りコースの中継地点であることがわかった。またツバメの大規模な塒ねぐらとしても重要であり、南へ渡る前には数万羽のツバメが集結する。 河川敷やひのそ島は西日本では稀なシッチコモリグモの生息地であり、絶滅危惧種ヒヌマイトトンボが玄武洞から下流に生息する。一帯は淡水と海水が混じる「汽水」と呼ばれる水域で、干満の影響を受けながら塩分濃度がデリケートなバランスを保っている。プランクトンの増殖の盛んなところで海水魚や海と川を往来する魚にとって生育途上期に不可欠な環境だといわれる。 ひのそ島は、円山川流域の治水対策として一時は全島掘削が検討されたが、貴重な自然環境を守るために左側半島のみを掘削。湿地や巣穴が設置され、環境に配慮した工事が実施された。
母なる川と呼ばれる円山川は、豊岡市内で川幅を広げ海面差がほとんどない緩やかな流れとなる。堀川橋から河口までには一日市島や、かつては水田も耕作されていた「ひのそ島」などの中州が発達し、また河川敷の随所に湿地がみられる。「湿原性の植物」として、オオバマルバノホロシ、サデクサ、ホソバイヌタデ、ヤナギヌカボの他、ミズアオイ、ミズワラビ、ミクリ、タコノアシなどの絶滅危惧植物が集中して生育している近畿有数の地域であるといわれる。
発達した広大なヨシ原は渡り鳥の休息地としても注目され、標識調査の結果、日本のオオジュリンの重要な渡りコースの中継地点であることがわかった。またツバメの大規模な塒としても重要であり、南へ渡る前には数万羽のツバメが集結する。
河川敷やひのそ島は西日本では稀なシッチコモリグモの生息地であり、絶滅危惧種ヒヌマイトトンボが玄武洞から下流に生息する。一帯は淡水と海水が混じる「汽水」と呼ばれる水域で、干満の影響を受けながら塩分濃度がデリケートなバランスを保っている。プランクトンの増殖の盛んなところで海水魚や海と川を往来する魚にとって生育途上期に不可欠な環境だといわれる。
ひのそ島は、円山川流域の治水対策として一時は全島掘削が検討されたが、貴重な自然環境を守るために左側半島のみを掘削。湿地や巣穴が設置され、環境に配慮した工事が実施された。