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 魚のぬか漬けをへしこという。魚によりつくる時期は違うが、気温の高い時につくると、発酵して変色したり味が悪くなったりする。寒い時期、1〜4月にかけて漬け込む。年間を通していつでも食べられるが、特に夏の休漁期には魚が少ないのと、暑い時期でもあるので、あっさりした食べ物として食膳にのることが多い。
 材料になる魚は、活きが悪いと形がくずれてよいへしこができない。イワシやサバでつくることが多いが、イカでもつくることができる。塩とぬか、山椒の実を入れて、わが家の味として年中食べられる保存食である。漬けてから2〜3カ月頃から食べられるようになる。へしこを焼く時の臭いは食欲をそそる。
 現在は、原料となる魚が少ないのと塩分が健康面で敬遠され、家庭ではほとんどつくられなくなった。

所在地 豊岡市、香美町、新温泉町
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