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戸島湿地(2020協会撮影)

戸島湿地(2020協会撮影)

 「ラムサール条約」とは、世界の重要な湿地を守る国際条約のことで、「特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約」が正式名称。
 2018年10月現在、日本では釧路くしろ湿原(北海道)や琵琶湖(滋賀県)など、52カ所が登録されている。
 兵庫県では、2012年(平成24)7月にルーマニアで開催された同条約第11回締約国会議(COP11)で、「円山川下流域・周辺水田」がラムサール条約に湿地登録され、さらに2018年(平成30)10月には、アラブ首長国連邦のドバイで開催されたCOP13で、登録エリアが拡張された。
 「ラムサール条約」は、国際的に絶滅する恐れのある種を支える湿地など、9つの国際基準のいずれかに適合することなどを登録条件としており、コウノトリヒヌマイトトンボをはじめ希少な動植物や魚類などを重層的に支えていることが評価された。
 「ハチゴロウの戸島としま湿地」をはじめ円山川下流域などでは、コウノトリなど多様な生きものが生息・生育できる環境を保全・整備する取り組みが地道に行われている。