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新振鼓楼・町並み(2018協会撮影)

 出石の有子山ありこやまのすそに姿をみせる出石城。昔は5万8千石の城下町として栄え、石垣が往時の繁栄ぶりをしのばせる。
 城下町特有の碁盤の目状につくられた細い道づたい、但馬の小京都といわれる出石の町並みは、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定され、黒または灰色の和瓦葺きとする城下町の風情を残す民家が並ぶ。黒ずんだ家々の中に、幕末の志士・桂小五郎かつらこごろうが隠れ住んでいた住居跡や、家老屋敷も顔をのぞかせる。
 また、「白磁の出石焼」のお店や、出石の名物である「皿そば」の看板を掲げたお店が並び、多くの観光客が訪れる。他にも、明治時代の豪商宅を利用した「出石史料館」、「お家騒動」で有名な家老仙石左京の屋敷跡とされる「家老屋敷」、明治時代に建設された当時の舞台機構がそのまま残る芝居小屋「永楽館えいらくかん」などがあり、城下町の風情をそのまま残している。
 出石城跡の目と鼻の先、旧大手門の一角には城下町のシンボルにして国内で2番目に古い時計台の「辰鼓楼しんころう」が立つ。町の東端には、宗鏡寺すきょうじが建ち、西端には、出石川の近くに、1軒のわら葺き屋根の家があり、千本格子が古い時代へ誘う。
 また、鎌倉時代の悲恋物語の主人公「おりゅう」の名にちなんだ「おりゅう灯籠」も雰囲気がある。

所在地 豊岡市出石町
文化財指定 国選定重要伝統的建造物群保存地区/旧兵庫県景観条例歴史的景観形成地区/豊岡市景観条例景観形成重点地区
問い合わせ 出石まちづくり公社 TEL0796-52-6045
関連サイト https://www.izushi-tmo.com/
備考 ※ガイドあり