生野町口銀谷地区
いくのちょうくちがなやちく
口銀谷地区町並み(2020ふるさと特派員撮影)
トロッコ道(2020ふるさと特派員撮影)
旧吉川家住宅・生野まちづくり工房井筒屋(2020ふるさと特派員撮影)
カラミ石(2018協会撮影)
所在地 | 朝来市生野町口銀谷 |
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文化財指定 | 旧兵庫県景観条例歴史的景観形成地区/朝来市景観条例景観形成地区/国登録有形文化財(建造物)旧海崎医院・松本家住宅主屋・佐藤家住宅別邸・桑田家住宅・日下旅館・今井家住宅・旧吉川家住宅・綾部家住宅 |
問い合わせ | 生野まちづくり工房 井筒屋 TEL079-679-4448 |
関連サイト | http://sasayuri-net.jp/users/izutsu-ya/ |
備考 | ※ガイドあり |
古くから銀山の町として栄え、鉱山町独特の落ち着いた町並みや歴史遺産、近代化産業遺産などが数多く残されている口銀谷地区。江戸時代には代官所があり、現在も古い家屋が数多く残っている。
路地の両側に焼き杉板を張り巡らせた家屋が並び、漆喰塗りの邸宅や、明治期の擬洋風建築の旧警察署が周囲に溶け込む。1935年(昭和10)頃まで生産されていたという「赤瓦」の屋根は、但馬でも珍しい。また、製錬の際に生じる残渣を成型した「カラミ石」を積んだ擁壁やトロッコ道の石積みアーチなど、鉱山の繁栄を物語る景観も特徴的である。
1998年(平成10)に兵庫県景観形成条例の景観形成地区に指定された。1999年(平成11)には、町に寄贈された郷宿井筒屋(旧吉川邸)が「生野まちづくり工房井筒屋」として再生され、町づくり活動の拠点施設となっている。2005年(平成17)には、今井家住宅と綾部家住宅がともに国の登録有形文化財に登録され、口銀谷地区だけで8軒が登録されることとなった。他にも市指定文化財として、旧生野警察署(一区公民館)や旧生野鉱山職員宿舎(甲社宅)などの建物がある。