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口銀谷地区町並み(2020ふるさと特派員撮影)

トロッコ道(2020ふるさと特派員撮影)

旧吉川家住宅・生野まちづくり工房井筒屋(2020ふるさと特派員撮影)

カラミ石(2018協会撮影)

 古くから銀山の町として栄え、鉱山町独特の落ち着いた町並みや歴史遺産、近代化産業遺産などが数多く残されている口銀谷くちがなや地区。江戸時代には代官所があり、現在も古い家屋が数多く残っている。
 路地の両側に焼き杉板を張り巡らせた家屋が並び、漆喰塗りの邸宅や、明治期の擬洋風建築の旧警察署が周囲に溶け込む。1935年(昭和10)頃まで生産されていたと言う「赤瓦」の屋根は、但馬でも珍しい。また、製錬の際に生じる残渣を成型した「カラミ石」を積んだ擁壁やトロッコ道の石積みアーチなど、鉱山の繁栄を物語る景観も特徴的である。
 1998年(平成10)に兵庫県景観形成条例の景観形成地区に指定され、1999年(平成11)には、町に寄贈された郷宿井筒屋いづつや(旧吉川邸)が「生野まちづくり工房井筒屋いづつや」として再生され、町づくり活動の拠点施設となった。
 2005年(平成17)には、今井家住宅と綾部家住宅とともに国の文化財建造物に登録された。口銀谷では海崎かいざき医院を始め8件がすでに登録されている。ほかにも市指定文化財として、旧生野警察署(一区公民館)や旧生野鉱山職員宿舎(甲社宅)などの建物がある。

所在地 朝来市生野町口銀谷
文化財指定 朝来市景観条例景観形成地区/国登録有形文化財 旧海崎医院、松本家住宅主屋、佐藤家住宅別邸、桑田家住宅、日下旅館、今井家住宅、旧吉川家住宅、綾部家住宅(建造物)
問い合わせ 生野まちづくり工房 井筒屋 TEL079-679-4448
関連サイト http://sasayuri-net.jp/users/izutsu-ya/
備考 ※ガイドあり